受付時間:平日~土曜 10:00~20:30
※日曜及び12/26〜翌年1/7は休校の為、受付不在です。
ニューヨーク公演レポート〜「Fever」出演記〜
8月、日本国際バレエフェスティバル ジャズダンスアンサンブル部門に「Fever」で出場した4人が、ニューヨークのバレエフェスティバルへの出演オファーをいただき、夢の舞台に向けて渡米しました。
Feverの他にも、いろいろな作品に出演させていただくことになりリハーサルや、レッスン、ブロードウェイ観劇など、濃密な一週間を過ごしました。


リハーサルとレッスンの日々
到着翌日から早速リハーサルが始まり、『白鳥の湖』などの振り入れや通し稽古が続きました。限られた時間の中で集中して取り組み、チームでの一体感も高まっていきました。
Mami先生のバレエでは「顔の付け方」や表現の細部に至るまで丁寧な指導を受け、今後の課題を見つけるきっかけに。
Tamii Sakurai先生やToru Sakuragi先生によるタップレッスンでは、明るくエネルギッシュなクラスに刺激を受け、普段とは違うリズムや動きに触れる貴重な体験となりました。
Steps on Broadwayでは、Billy Griffin先生のシアタージャズを受講。言葉がわからなくても全力で踊るアメリカのダンサーたちの姿勢に、4人とも大きな刺激を受けました。
スコット先生のバレエでは「力を抜く」ことの大切さを学び、アップレッスンで心身を整えながら本番に向けて準備を進めました。

ブロードウェイと街の空気
ブロードウェイミュージカル『MJ』の観劇では、圧倒的な表現力とパフォーマンスに全員が感動。
また、セントラルパークでの散歩や筋トレ、巨大なスーパーでの買い物など、日常の中にもNYらしさを感じました。



本番と舞台裏

劇場入り後は、リノ敷きやバミリなどの舞台準備からお手伝いし、プロの現場を肌で感じながら本番を迎えました。
『白鳥の湖』では笑顔で、『Fever』ではかっこよく、全力で踊り切りました。
風花と海琉はタップダンスも披露させてもらいました。
それぞれの想い
愛彩希
この一週間で一番学んだのは“全力で踊ること”。
人の踊りを見て感動し、自分ももっと表現できるようになりたいと思いました。
風花
練習期間が短くて不安もあったけれど、最後は楽しく終えることができました。
プロの方々と同じ舞台に立てたこと、本当に貴重な経験でした。
海琉
日本とは違うお客さんの反応がすごく楽しかったです。
海外のプロダンサーの踊りや、ローザンヌ1位の同い年のダンサーの踊りを間近で見て、本当に刺激を受けました。
Feverは、本当はコンクールで金賞をとって、吉元先生に最高指導者賞をあげたかった。
それを言えないまま海外に行ってしまったので、今回は“最高のダンスをしよう”と思って踊りました。
吉元先生の私物を衣装に借りたのですが、実はすごくうれしかったです。
聖奈
海外での舞台へ出演することが出来たことは大きな経験になりました。
皆で力を合わせ、最後まで走り抜けました。
ジャズダンスのご指導を吉元和彦先生から、本番の前日まで練習動画を見てくださって沢山のアドバイスを頂きました。
一つ一つ大事に受け止めて。一つ一つ振りを丁寧に。
帰国後、吉元先生から頂いたメッセージがとても心に残っています。
「若い時に色々経験する事はとてつもなく大切な事です。
この経験をこれからのダンス人生に活かせるといいね。
みんななら必ずできると信じてます。」
このメッセージが最後になってしまうとは思っていませんでした。
最後までご指導をしていただけたこと、本当に幸せでした。
私は一昨年の夏から吉元先生のレッスンを受け始め、去年にはプロコースとして1年間学ばせていただきました。
温かい言葉をかけてくださり、たくさんのご指導いただいたなかで、ゆとりを持ってとたくさん言われました。これからもゆとりのある踊りを目指していきます。
吉元先生に出会えたことで踊りと真剣に向き合う事ができるようになったと思っています。
これからも吉元先生のようにカッコよくダンスを表現できるよう磨き続けていこうと強く思います。
吉元先生、たくさんの愛あるご指導を本当にありがとうございました。
舞台での経験と、吉元先生からの学びのすべてを胸に、私たちは新しい一歩を踏み出しています。


